世にも切ない誕生日

もうすぐ誕生日。
今までにこんなに切ない誕生日を迎えた年があっただろうか。



もうすぐ35歳の誕生日を迎えるというのに
ノープラン・ノーマネー。
我ながら情けない。

誕生日やクリスマスに、彼氏から
「欲しいものある?」と聞かれても
私はいつも「特にない」と答えてきた。
「一緒にいられる時間をつくってくれるだけで十分よ」
と心の中で思っていた。

アクセサリーとか、バッグとか、お財布とか
本当にどうでもよかった。

10年以上前。
私の誕生日の翌日から、彼がフランスに出張することになってしまった。
海外出張の前日に会うわけにはいかない。
仕事だから仕方がないという思いと
フランスで大きな仕事をする男と付き合っている自分に酔っていた。

誕生日当日、一緒に過ごす人がいない私を、女友達が心配して誘ってくれた。
「一緒にご飯食べようよ」と。
嬉しかったけど、私は断った。
きっと彼から「お誕生日おめでとう」の電話があると思ったから。
そして、その電話はどこかのお店で受けるのではなく
家で1人、静かに彼の声を聴きたかった。

期待通り、彼は電話をくれた。
「誕生日なのにごめん。帰国したら、すぐに会おう」と。

当時、携帯電話は海外では通じなかったので
私は2週間ひたすら、彼の帰りを待っていた。
次に会うときに、少しでもキレイになっていたいと思い
遊び歩かずに、ダイエットに励みながら。

不思議なことに会えなくても不安にはならず
それどころか、幸せだった。
「すぐに会おう」
その一言を思い出すだけで、元気になれた。
フランスで仕事をしているカッコイイ彼を想像して
「ねえねえ見てみて。私の彼、素敵でしょ」
と、世界中に叫びたかった。

あの頃の自分は可愛かったなあと、自分でも思う。
今、旦那が海外出張に出かけたら
きっと私は羽を伸ばすに違いない。

いつの間にか変わってしまった。
恋愛のテクニックなら、人に伝授できるくらい取得したけど
あの頃の純粋さを、どこかに置いてきてしまった。

今年の孤独な誕生日は、人生の振り返りと反省をする為に
神様が私に贈ってくれたバースデープレゼントなのだと思うことにした。
だからきっと、またあの頃の私に会える。
そんな気がする。

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by roomsharestyle | 2010-04-09 00:21 | 今の私が思うこと
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