昔の男に会いに行く

昔、お互いに惹かれあった男に会った。



女の恋は上書き保存と言われるとおり
次の男ができると、昔の男のことはキレイさっぱり忘れてしまう。

「そんなことあったっけ?」
「そんな人いたっけ?」

そんな感じ。

先日、5年以上前に、お互いに惹かれあったけれど
深い付き合いにはならなかった男と久しぶりに会った。

会った理由は特にないというと嘘になる。
急に誘われ、その日、私は予定がなかったからというのもあるけれど
久しぶりの連絡だった為「何かあったのかな?」と気になったのだ。

彼に限らず久しぶりに連絡をもらうと
何か私に相談したいことがあるのではないかと思ってしまうので
例えば、それが深夜の電話だとしても、折り返してしまう。
深夜の電話は、酔った勢いだとわかっていても
潜在意識の中で、何か私に話したいのだと思ってしまうのは
私が単に自意識過剰ぎみだからかもしれない。

話を戻す。
久しぶりに会ったその人は、昔と変わらず
同じ会社で、同じ仕事をしており
同じマンションで同じ暮らしをしていた。

酔いが回ってきたのか、彼は途中から説教じみた口調になり

「君は人が薦めた本を読もうとしない。
でも、自分が本屋で手に取った本から得るものなんてないんだよ」

そんなことを延々と語り始めた。

「君を可愛がってくれている年上のオヤジ達は、もう成功した男達だろう?
その人達の話は予定調和だってことに、まだ気づかないの?」

そういうことは、自分が成功してから言ってよ。
と思ったけれど、黙っていた。

彼のまわりクドイ話は、その後も続いたが
結局、私は彼が何を言いたいのか、さっぱりわからず

「それで、今日の目的は?何か話したいことがあったんでしょ」
と自分から切り出した。すると彼は

「今、仕事でいい風が吹いてる。だから、それを君に伝えたかった」

いい風。

いい風が吹いているけど、彼は何か行動を起こそうとはしていなかった。
なんとなく向こうからチャンスがやってくる気配を感じているだけ。

最近思うのだが、いい風というのは、わりと誰にでも吹くものなのだ。
その回数や大きさに違いはあれど、チャンスは誰にでもやってくる。
でも、そのチャンスを自分のものにできる人は極わずかしかいない。

私も「いい風吹いてるなあ」
と感じたことは、過去に何度もあった。
ラッキーかも♪
と思うこともあったけれど、結局、その風に乗らなければ
風はただの風となり、いつの間にか通り過ぎてしまう

彼はそのことに気づいていなかった。

全然変わってないね、あの頃と。

ダラダラと時間を過ごしてしまったことを
若干後悔しながら、お開きにしようと彼に告げると

「やっぱり君のことが忘れられない」と突然、言われた。
「いい風が吹いてきたから、君に会う勇気が湧いた」のだと。

私は彼の年齢さえ忘れていた。

「君にとっては昔のことかもしれないけれど」と言われ

「そうだね」

とは、さすがに言えず、「帰ろうか」と席を立った。

冷たかったかもしれない。
でも、勇気を振り絞って会いにくるのなら成功を収めてからにしてほしい。

自戒をこめて。

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by roomsharestyle | 2010-04-26 00:41 | 男と女の話
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