美男の自覚

美男でなければ言えない台詞がある。



友達も恋人も年上ばかりだった私だが
最近、年下の男の子にやたらとなつかれている。

中には「憧れてます」と本気で言ってくれる子もいるけれど
大抵は「アネゴ」として慕ってくれている感じ。

ちょっとした仕事のアドバイスが欲しいとか
将来のビジョンを聞いて欲しいとか
恋愛の悩みを聞いて欲しいとか

話の内容は様々。
気軽に話しかけやすいというのもあるようだし
経験豊富だから、どんな話でも受け入れられると思われているようだ。

そんな若い男の子達の中で、あることに気がついた。
私が何か面白そうな場所を教えると
「今度、連れて行ってください」と言う男の子が、たまにいる。
そして彼らは例外なく、目がキラキラした系の美男だ。

「連れて行ってください」
いくら相手が若くても、女はこの言葉を好まない。
特別な感情がない相手を、どこかに連れて行くのは面倒だし
特別な感情がある相手なら、相手にリードしてもらいたいと願うから。

そんなこちらの気持ちを知らずに、彼らは平気で口にする。
「連れて行ってください」と。
何を言っても、自分なら許されると思っていないと言えない。
美男だという自覚がないと絶対に言えない。

女だって同じだもの。
「今度、私を連れて行ってください♪」
不美人は絶対に、こんなことを言わない。
もちろん、私も言ったことがないない。
自分はそういう可愛いワガママを
言ってはいけない部類の女だと自覚していたから。

ついでに言うと「これが欲しいなあ」とおねだりをしたこともない。
アクセサリーを買ってもらったことがないのが恥ずかしくて
「アクセサリーを貰うのは、結婚する時だけ」
というポリシーなのだと言っていたら
結婚指輪さえ買ってもらえなかったという体たらく。

30過ぎてからは、容姿のみで判断されることがなくなり
少しはモテるようになった(と思う)。
それでも、「この程度の女でごめんなさい」と思っていた
昔のトラウマは消えることなく、私の中にある。

それを気づかせてくれたのが、若くて美しい男だというのは
なんとも皮肉な話である。

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by roomsharestyle | 2010-04-10 22:20 | 男と女の話
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