路チューの法則

路チューをする人、しない人。



女友達と週末に広尾近辺を散歩していたら
昔、ある男性とデートした帰りに、路チューをした現場に出くわした。

その夜は春だというのに、小雨が降っていて肌寒かった。
ちょっと薄着で出かけようと思っていたが
予定の服を着ることができず、悔しい思いをしたから、よく覚えている。

私は彼と広尾駅で待ち合わせをし、レストランへ向かった。
人通りが少ない場所にあるにもかかわらず、店内は満席で、外国人率が高かった。
外国人の誰でもいいから、彼にぶつかってくれないかな?
私はそんなことを考えていた。
そうしたら、帰国子女である彼の流暢な英語を聴くことができるのに・・・と。

レストランを出た私達は、駅へは向かわず、タクシーを探した。
この後、同じ場所に帰るわけではなく
彼は私を乗せるタクシーを探してくれていただけだった。
空車のタクシーがこちらに向かってくるのが見え、私は思わず
「嫌だなあ」と心の中で呟いた。
あのタクシーが止まったら、私は「ありがとう」と言って乗り込み、それで終わりだもの。

そんな気持ちが彼に伝わったのか、彼も同じ気持ちだったのか
私は突然、彼に腕をグイっと掴かまれ、抱き寄せられた。
そして、私達はレストランの脇の細い道でキスをした。
15センチのキス。
キスのシルエットが一番キレイだと言われるのは
身長差が15センチの男女だと何かで読んだことを思い出す。
181センチの彼は、肩も腕も何もかも、今迄私が知っていた男より少しずつ大きかった。

突然のキス。
相手の顔を見上げてのキス。

これこそが、路チューの醍醐味であると、私は思う。

彼の部屋とか、ホテルなどで隣同士に座り
これからそういうことをします・・・という前段階のキスよりも
遥かにときめく。そして切ない。

それが路チュー。

切ないのは、そのキスには先がないからだ。
これからどこかに行こうという時に、敢えて外でキスをする必要はない。
でも、2人が別々の場所に帰る場合
デートの別れ際は最高のラブシーンになる。

某大企業の男性達と飲み会の際
次期社長との呼び声高い部長のM氏に向かって、
若手(といっても30後半)社員達が叫んだ。

「Mさん、社長の椅子はすぐそこですから
女性スキャンダルにだけは気をつけてくださいよ!」
「そうそ、路チューはダメっすよ。路チューは!」

そこで、私は思わず
「路チューじゃなきゃ、意味ないよ」
と言いたくなったが、珍しく黙っていた。
なぜなら、M氏が路チューなんてしそうにない穏やかで素敵な紳士だったから。

でも、いかにもしそうにない人がする『路チュー』というのも、いいかも。
なんて思ったけれど、やっぱりそれも言わなかった。

実験されても困るしね。

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by roomsharestyle | 2010-04-13 00:46 | 男と女の話
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