あの人の声

顔がよくて声が悪いのと、顔が悪くて声が素敵な男だったら
私はどっちを選ぶだろう?



私は自他共に認める声フェチである。
恐らく、自分自身がハスキーで低い声であることが
子供の頃からコンプレックスだったので、他人の声に敏感になったのだと思う。

だから、最初の彼氏は
人生で初めて「君の声がすごく好きだ」
と言ってくれた男の子だった。

少し前の話になるけど、女友達に誘われて、神宮のゴルフ練習場へ行った。
ゴルフ好きのサラリーマン2人(SさんとOさん)が、レッスンしてくれるという。
ゴルフを始めたばかりの私の友達と違い
大学時代、ゴルフサークルに所属していた私は
アドバイスを受けることなく、黙々と打ち続ける。

「スウィングが早いね。さすがだね」
背後から、Sさんの声がした。

私は褒められたことよりも、その声に感動していた。
声フェチといえども、声は所詮、声であり
あくまで「顔の一部」という位置づけでしかないと思っていたが
Sさんの声は、『声』だけで独立していた。
それほど素敵な響きだった。

初めてお会いした方だし、お酒の席で酔っ払っているわけでもないので
私は、愛想よくSさんに話しかけたりはしなかった。
というのは言い訳で、声だけをずっと聞いていたかったのかもしれない。

落ち着いていて、張りのある声。
きっと仕事ができる人なんだろうなあと思いながら
その心地いい響きをバックミュージック代わりに、ゴルフクラブを振り続けた。

ゴルフの後、4人で軽くビールを飲みながら休憩している中で
カラオケの話になった。
いつになく会話に消極的だった私は、そこですかさず叫んだ。
「Sさん、カラオケ得意なんでしょうね。声素敵ですもんね」
一瞬の間があり、空気が読めていなかった自分に気づいた。

Sさんは、「ありがとう」とは言う代わりに
ちょっと驚いた顔で、私を見ていた。

声がイイことは、私以外の人からも褒められているはずなのに
そんなに意外だったのだろうか?
と不思議に思ったが、単にどうしていいかわからなかっただけだと思う。

声フェチの私は、電話越しに聞く男の人の声というのも、大好きなのだが
やはり携帯だと、声が曇るというか詰まった感じでしか聞こえなくて残念でならない。

年上の男の「もしもし、〇〇です」という低い声も好きだけど
年下の男の「もしもし、いづみさん?」という可愛い声も、実は大好き。

電話・・・してないなあ、最近。
携帯時代になり、恋を育む手段が1つ減ってしまったことが残念でならない。

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by roomsharestyle | 2010-04-16 00:24 | 男と女の話
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